子どもへの心理的虐待。

子どもの躾に厳しすぎる親。

子どもの躾についての情報はたくさん溢れていますね。

子どもを生み育てることへの責任感の重さを親達はひしひしと感じ

そして、「躾をしなければならない」と

何歳では、こう

何歳になったら、こうできないとダメだ、と

子どもを自分が得た情報の通りに躾けて育てようとする。

 

 

躾に厳しすぎる親なんだ、ということは

子どもをみていると、わかるのです。

それは、子どもが親の前で怯えたり、とても物わかりの良い子になって

私の前では、そうではなく、むしろ乱暴だったり、

抑制が効かないそういう姿が目立つからです。

 

人はストレスに晒されると脳からノルアドレナリンなどの

ストレスホルモンが出ます。

それに伴い、セロトニンというホルモンも出てバランスをとります。

でも、あまりに日々、ストレス(心身ともに)に晒されていると

ホルモンが枯渇してしまうのです。

結果、ちょっと何かの刺激があって少しのストレスホルモンが出ただけで

その人は急にキレたり、暴力をふるって手がつけられなくなる、

などの状況になるのです。

性格が悪いから、我慢が足らないからそうなる、というよりも

長時間に渡るストレスによって、ホルモンが枯渇した結果

すぐに、キレたり、手がつけられなくなるということです。

 

そして、その原因の多くは「厳しい躾」によるストレスでしょう。

 

子どもはどこかで「自分」を出さないと生きてられない。

 

家で親と過ごす時間があまりに「躾」という指図や口出し、怒りで

埋め尽くされていれば、子どもは家にいるあいだは「黙って耐える」しか

なくなるでしょう。

弱い者ほど、その場所に適応しなければ生きていけないのですから。

けれども、子どもだって「自我」があります。「こうしたい、ああしたい」が

あるのが当然なのです。

普段、家では絶対出せない「こうしたい、ああしたい」はどこかで露わさなければ

なりません。

どこでか?どこだったら出しやすいと思いますか?

 

たとえば、自分より弱いお友達や、優しい先生に対してなら

いつも出せない「こうしたい、ああしたい」は出しやすいし、文句も言われない。

さらにエスカレートさせて、もっと強くやってみたい、もっと言ってみたい、

日常で抑えらていればいるほど、一端「今だ!」と思ったときには

抑えが効かなくなり、お友達が泣こうが、先生が咎めようがもう、

本人にもどうすることもできないのでしょう。

それは子どもに「コントロールせよ」という方が酷ですね。

大人だって自分の感情をコントロールするのは難しいのですから。

 

躾に厳しい親とそのパートナー。

 

父親と母親がそろっている場合には三つのパターンに分かれるように思います。

◎「同調して一緒に厳しくしてしまう」タイプ。

◎相手に怯えていて「子どもはかわいそうだ、と思いつつも子どもを守れない」タイプ。

「子どもに対して無関心になっている」タイプ。

どのタイプであっても、子どもが安心して過ごすには気の毒な環境です。

 

他人に厳しくする人は、自分にも厳しい。 

自分がこれだけやってるのだから、相手にもそれを求める。

夫婦のあいだでも、そう。「こんなに私が頑張ってるのに、わかってるの!!」

いう状態や「お前がそんなだから、家の中がこんななんだろう」と相手の罪悪感を

刺激して自分を正当化したり、いろいろですね。

夫婦がそのようであったら子育て以前の問題です。

 

家族という場が自分にとって「安心でない、くつろげない場所」である限り

子どもは常に親の顔色をうかがい、

気をつけていたのに一つ間違うと

「息が止まりそうになるほどに怒られたりしている」のでは

 

その子として成長するためにはまったく良いことはないな、と思います。

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どうしてそんなに厳しく躾をしたいのか?

 

「甘やかしたら、ろくな大人にならないから」

「人としてきちんとして欲しいから」

「自分が親として、ちゃんとした子どもを育てていると認められたいから」

「自分もそのように育てられたので、当然のことだ」

などなど、理由はいろいろあるでしょうけれど

「親の漠然とした子どもの未来への不安」

「親自身の未来への不安や今現在の不満」

こうしたものが、厳しすぎる躾につながっているように感じています。

 

子どもをコントロールしたいあまりに、選択肢も与えず

あるいは親の選んだ範囲内で「これがいいでしょう?」とあらかじめ

決めてしまっていたり

言うことを聞かなければ、「わかりやすく親が不機嫌になって」

結局こどもは親の言うことを聞くしかなくなる。

これは、子どもにとっては心理的虐待を受けているとも言えます。

脅したり、怯えさせるような躾ををして

子どもの心を壊すようなことがあってもいいのでしょうか?

 

子どもは弱いですから、心に痛みを生じれば、身体にもその症状が

出るでしょう。

慢性的な頭痛、腹痛、下痢、不眠。

これらは、大人だけではなく、小学生や中学生でもすでに

そのような症状として、サインを出しているケースを

私はみてきました。

 

それが継続的に続けば、子どもは勉強がしたくても

「学校に行けない」「行っても活気を出せない」

そういう状態になってしまいます。

苦しいのは、子ども本人なのです。

身体が言うことをきかないことほど、もどかしいことはないのですから。

 

まとめ

親は「自分は厳しく、しっかりと躾をしている」と

信じているので「うちの子は、いい子だ」と満足をしていたりする。

けれども、

 

「私だって、好きにしてみたい!」

「私だって、自由に買い物をしてみたい!」

「私だって、自分で選びたい!」

自然体でいればそのような欲求が出るのが自然な成長過程です。

 

どうして子どもにそんなに「厳しく躾をしなければならない」と思っているのか?と、

親が自分に問うてみる余裕があればいいのだけど、と思います。

 

 

子育てに正解はありませんが、外来で慢性的に身体の症状で悩む子どもに接してきて

子どもにあまり厳しく躾をしすぎるのは、子どもの心にものすごく影響がありすぎて良くないな、と思っています。

 

厳しくする⇔甘やかすでは、ないはずです。

子どもは「私はここにいてもいいんだ」と家にいて思えることで

安心して自分のペースで成長をしていくと考えています。

自分が逆のことをしてしまっていないか?

家族が安心して、笑って、ダラダラくつろいでいられる家の雰囲気なのかどうか?

そこは私もいつも、気にとめています。



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