間違えたポジティブ思考

ポジティブ思考で前進しよう、改善しよう、とすることは
とても良いことだと思います。

間違えたポジティブ思考とは
「嫌なところを見ないためのポジティブ思考」です。

今日は間違えたポジティブ思考をしていると
何が辛くなるのか?を
書いてみます。  

 

無理なポジティブ思考  

 

物事を肯定的な方向に捉えて考えることを
前向き思考とか、ポジティブ思考と言います。

常に前向きにバリバリと前進する。

すごくかっこいいですね。
憧れますね。
そういう人に付いて行きたくなりますね。

だけど、無理なポジティブ思考をしていると
どこかで破綻がきます。

どういうことか?というと
「自分のネガティブだと判断している部分や
自分があまり考えたくない惨めな部分」を
考えないためのポジティブ思考を続けていたら

本来、取り組むべき自分の本質的な問題を
先延ばししているだけ、になりますから
いくら、ポジティブ、ポジティブしていても
いずれは、本質的な問題が表面化してきます。

という意味です。

そして、自分の本質的な問題に向き合わず
「良い子」「デキる子」「かっこいい人」に他者から
認められるように振舞っていると

常に
「良い子」「デキる子」「かっこいい人」かどうか?が
頭から離れず

自分の行動基準が
「良い子」「デキる子」「かっこいい人」に見られているかどうか?で
決まることになります。

そうなると、辛いですね。

やりたいかどうか?
できるかどうか?ではなく
「良い子」「デキる子」「かっこいい人」に見られるかどうか?で
行動を決めることになります。

もちろん、ある程度「良い子」「デキる子」「かっこいい人」に見えることを
遂行していたら
他人からは「あの人、良い人ね、できる人だよね、かっこいいよね」と

承認されることになるので
さらに「良い子」「デキる子」「かっこいい人」でい続けようとして

自分の本質的な問題点について
考えることすら無意味に思えたり
そんなことする必要ない、私はこうしてやっているのだからと、

常に前だけを向き、自分を省みることはせずに
猛進しようとすると

どこかで、サインが出てくるでしょう。
「君、君、ちょっと、ストップ!」と
邪魔が入ったり、休まざるを得ない出来事が起こったり

「自分の影を、見るべきところを見なさいよ」という
出来事が、次々と、起こるようになるでしょう。

 

自分の影とは?

 

無理なポジティブ思考をしていることにより
本来見るべき、自分の「影」を見ることから
逃避することができます。

「女医的 魂の論」の記事にも書いたのですが、
人には影が必ずあります。

影がなくなった人は、悟った人でしょう。

私が日常診療で診ている症状や、病気というのは
その人が自覚してない「影」の部分がアピールして
症状や病気として出てきている、という視点を持って診ています。

影がある限り、症状や病気を治したつもりでも
別の表現で、その影はまた、アピールをしてきます。

自分の影の部分、というのは物事を2面的に判断し
マイナスだ、よくない、隠しておきたい、という判断の元
本人が、奥底に隠して、忘れてしまった、無自覚の部分です。

影は、表に出せば、もうアピールはしてこなくなります

ですから、症状や病気があった時
一体、どんな影が、アピールをしてきてるのかな?と
自分の症状が出た時、病気になった時、
何を考えてたか?何を空想してたか?何を話していたか?
何をしていたか?

それらは、とても大事な情報になります。
影がある、という理由があるから、症状や病気が出ています。
影を表に出し、影でなくなった時、
症状や病気は出てくる理由がなくなります。

 

自然体なポジティブ思考とは 

 

何でも、悪い方向にばかり考え
「だって私は被害者なんだから」と言って
主体的に生きることから逃げている人と一緒にいると
とても疲れますよね。

だからと言って、何でもかんでもポジティブに考えていればいいという
訳ではないことは

自分の影、ネガティブな部分を消そう、考えなくて済むようにしようとした
無理なポジティブ思考を続けていても
いつかそれは破綻して、
様々な症状や、病気、思い知らされるような出来事、などによって
表出してきますよ、ということを
書いてきました。

では、自然体なポジティブ思考とはどういうことでしょうか?

それは、自分には影もあるのだけれども
それも知った上でのポジティブ思考です。

「自分には、見たくないところもまだ、存在しているだろうな」
常に、自身に問いを立てたり、疑いを持ったりして見守ることができる状態で

物事を肯定的な方向に捉えて考えることができたら
いいですね。

うまくいかない時には
周りにばかり原因を求めるのではなく、
「もしかしたら、自分で何か見過ごしている部分がないかな?」と
自分自身の内側を振り返る。

そうすれば、見つけた影を表に出す。
「自分には、〜な部分があるな」と受け入れて
隠すのではなく、事実として置いておくことができたら

また、物事はうまく進んでいくようになるでしょう。

 

無理なポジティブ思考を続けていたら
心身ともに、とても消耗します。
やってもやっても満足感はなく、虚無感が募り
そして、ものすごく疲れます。

疲れが取れることがありません。

ポジティブ思考さえしてればいい、のではなく
自然体な、ポジティブ思考ができるようになると
楽で、前に進むこともでき、止まって落ち着くことも
自在にできるようになります。



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内科医の私がなぜ、情報発信をしようと思ったのか?
また、私自身が生きづらさからどのように
今、気楽に適当にニコニコと生きるようになったのか?

その過程を書いた記事をこちらで公開しています。

女医とも子物語

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