私はピルを飲む派です

私は数年前からピルを内服し続けています。
本来は経口避妊薬ですが、私が飲む目的は「月経前緊張症候群」が
あまりにひどかったからなのです。

 

月経前緊張症候群とは?

月経前緊張症候群とは、生理の2週間から1週間前から起こり、
月経開始とともに消失する、一連の心身の不快な症状群です。
未だに正確な原因は不明です。
医学的にはプロゲステロンの投与が有効なホルモン異常なのです。

身体的症状としては
・頭痛
・腰痛
・下腹痛
・むくみっぽい
・めまい
・胸が張ってくる
・動悸
・睡眠の障害etc.

精神的症状としては
・怒りやすい、闘争的
・憂鬱
・判断力の低下
・緊張
・無気力
・孤独感
・疲れやすい
・不眠
・集中力の低下
・涙もろい
・異性に対してのみ攻撃的になるetc.

代表的な症状だけあげても、これだけたくさんあります。
そして、これらの症状は単独で出ることは少なく
複合で現れる為に「症候群」と呼ばれるのです。

私の月経前緊張症候群とのおつき合い

私は生理自体は全く症状もなく、困ることはありませんでした。

ただ、結婚して仕事をしながら子育てをするようになり
忙しくなるほど、月経前緊張症候群はひどくなりました。
私の場合は、特に精神的な症状がメインでした。

例えば、イライラしてコントロールができない怒りが湧いてくるのです。
いくら瞑想や散歩をしても 、ヨガをしても
その「抑えられない怒り」は突然爆発!します。

たとえば、夕ご飯の支度の時間は私にとっても 
家族にとっても「地雷だらけ」の時間でした。 
 
ちょっとしたことをきっかけに私の怒りが爆発すると 
止まらなくなってしまいました。

もう、何をしても気に入らない状態なのです。 
本当に自分でもいやになるほど子ども達に当たり散らして、目の周りが熱くなって 
「誰か、とめて!!」って思うけど 
そんなお母さんをビックリした顔で遠巻きにするしかないのですよね。

あーあ。思い出すだけでもいや。

あるいは「どうせ私のことなんて誰もわかってくれない!!」という
孤独感が強くなるのも、月経前緊張症候群のせいなのかな?と思いました。

孤立してしまうと余計にイライラしまうけどだからといって
素直になることもできず 
「助けて」「困ってる」と言えませんでした。

ほんと、「私、びょーきだな。」って思っていました。

とにかく自己嫌悪なのと、疲れるのとで
「早く生理がこないかな」と思っていたのです。

生理が始まると、あら不思議!
すうう〜っとその症状は何事もなかったかのように
消えてしまうのですから。

そして穏やかな20日間がまた、始まるのです。

人のホルモンってすごいな、と思いました。 
これだけ太刀打ちできない強烈な何かがあるのですから。

ピルを飲んでみようかな。

低容量ピルは女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの
類似ホルモンを含んでいます。

低容量ピルであっても副作用はあります。
私が気にした副作用は 
 
血栓症になりやすくなる
子宮頸癌になりやすくなる 
 
の2点でした。 
 
血栓症については、毎日散歩をして、水分を摂るようにして 
予防をしていけばいいや、と思いました。

子宮頸癌については、年に一度は健診に行くので
早期発見してもらえばいいや、と思いました。 
 
私にとっては、その副作用よりも 
「毎月30日のうちの10日が 
自分のコントロールできない状態にあること」でした。 
 
毎月10日が、自分でどうにもならない、 
思うように行動ができない、気分が悪い状態でいるということは 
年間120日、10年で1200日、
つまり10年間で3年以上分
「自分らしくない状態になってしまうこと」イヤでした。 
 
しかも寝ている時間は何もできない、一日の睡眠が6時間として 
1年のうちに84日間は寝ていることになり 
10年で840日、つまり10年間のうち2.3年間は寝てる時間なのです。 
 
月経前緊張症候群のために3年分以上+睡眠時間2.3年= 
10年のうち「5.3年は自分らしく過ごせない」!!!!! 
 
私は、これを計算したときに 
寿命を伸ばすことを考える以前に
まずは自分らしく過ごせる時間を増やそう! 
 
血栓症や子宮頸癌のリスクにおびえて、10年のうちの半分を
死んだように(睡眠はちがうけど)過ごすのはまず、やめよう! 

そして、子ども達に毎月「毒」を流し込むのは耐えられない!

そう考えて、私はピルを飲むことにしました。

ピルを飲み始めて

なんて穏やかな一ヶ月なんでしょう。
私は驚きました。

あの、恐ろしい怒りの波がやってこないだけで
こんなにも、日々の生活が楽だとは!

子ども達にも、いかにムダに怒ってしまっていたのか?が
よく、分かりました。

もっと早く、その方法に気がついていればよかったな。
でも、ピルを飲むことに気がつけて、起きている時間が気分よく過ごせるようになって
十分良かったよな、と思いました。

最近になって、たまたま見かけたこんな記事がありました。 
産婦人科の宋美玄先生の記事です。 
 
子宮に優しいのはどんな生活?

この記事の中にこのような一節がありました。 

単純に、薬を飲まず何も考えずに生活することを
「自然」と思っている人も多いと思いますが、
果たして現代女性のライフスタイルはヒトとして「自然」なのでしょうか。

子宮に優しい生活を送りたいと考えるなら、子宮を毎月の月経で酷使しないことです。
赤ちゃんがやってくるかと思って一生懸命内膜を作り、それを剥がして流す……。
妊娠を望んでいないときは、子宮を「建設と破壊」から解放して休ませてあげること。

これを読んだときに、私はなるほど、と思ったのです。

確かに、毎月子宮内膜に炎症を起こさせて、壊して、再生させて、の繰り返しをしている。 
私たちは、戦前の女性ほど出産をしないから、
生理の回数自体がとても多くなっているのですね。

「子宮を休ませてあげること」 
 
これはとても新鮮な響きでした。 
 
どこかでやっぱり「低容量ピルを飲んで不自然なことをしているな」と
私は感じていたので 
この記事を読んで少し、ホッとしたのでした。

ノーリスクな生活なんてない

私たちは、なるべくリスクがないように、ないように
選択をするときに、すごく神経質になったりして
結局選択できずに、そのまんまの日々を送ることになりがちですね。

でも、ノーリスクな生活なんてない、と思っています。

私は、ピルを飲んで「血栓症」や「子宮頸癌」になる確率は上がったとしても
「自分らしく過ごせる時間」を今、長くすることを選びました。

いつかは、何かの理由で私も死にます。
その理由を、今から探って不安になる時間ももったいない
何をするにも「マイナス点」「リスク」ばかりに注目して
結局それを、試すことなく終わることこそ
私は、それはいやだな、と思うのです。

常に新しい世界は、そこにあるのに、ノーリスクにこだわるあまり
返って「自分らしく過ごせる時間が激減してた!」という皮肉なことにならないように
いつも私は、試してみることをやめたくないです。



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