急性胃腸炎の時にすること しないこと

胃腸炎のシーズンになりました。
連日、たくさんの患者さんがやってきます。

多くの方は「栄養を摂らないと早く治らない」と
信じており
栄養を摂っては吐いて下痢をしています。

胃腸炎の時にすることは
・水分だけ摂取
・暖かくして寝る

胃腸炎の時にしないことは
・食べない
・目を使わない
・下痢や嘔吐を無理に薬で止めない

これだけです。

大人も子供もお年寄りも同じです。

 

胃腸炎の時にすること

胃腸炎になる原因は
ウイルス性
細菌性
食中毒

などが挙げられますが
自分でする対処法は同じです。

吐いているのに食べたらいけません。
下痢が出ていたら
下痢と同じ性状のもしか口から入れてはいけません。

つまり、水下痢だったら水分のみを
口から摂取しても良いのです。

水下痢から少しふわっとした塊が混ざってきたら
少し、おかゆや柔らかく煮たうどんなど
摂取しても良いです。

ここで大事なことは
「自分が食べたい気持ちが出てきたかどうか?」も
きちんと聞き取ること。

下痢が治ってきたから食べないと!!と
食べたくないのに、食べてはいけません。

普段、私たちは食べ過ぎていることの方が
多いのです。

病気の時くらい、
ゆっくりと胃腸を休ませてあげましょう。
これは、下痢嘔吐はなくても、発熱している時も同じです。
発熱している時は
胃腸の動きも弱まっていますから
なるべく食事は減らし
体が安心して、免疫力を使えるように
消化吸収に余計なエネルギーを使わせないことです。

そして胃腸炎の時は
内臓がとても寒いですね。
ゾクゾクします。

ホッカイロをお腹が痛む場所にベタベタ貼りましょう。
温めると、嘔気や腹痛は和らぐものです。

起きている時は
仙骨付近を温めるのも寒気が和らぎます。

ただし、寝る時背中側にカイロを貼るのは
ヤケドの原因になるので、やめてくださいね。

 

胃腸炎の時しないこと

 

胃腸炎の時には最低24時間は
食べたらいけないのに
それを知らずに「栄養を摂らなければ!」と
食べていると、いつまでたっても治りません。

胃腸炎、胃や腸の粘膜が
ヒリヒリと炎症を起こしているのに
食べ物が通過したら

イタそうですよね。

炎症を起こしている時くらい
固形物の通過は避けてあげましょう。
そんな時に、固形物を放り込むのは
自分自身をいじめているのと同じことです。

私たちにはこんなにも
脂肪という名の蓄えがあるのですから
何日か、食べなくても大丈夫なのです。

 

そして、胃腸炎だけでなく
病気の時には「目を使わないこと」は
ものすごく大事なことです。

目の疲労は肝臓、腎臓を中心に
内臓も疲労させて働きを弱めてしまいます。

ですから、病気の時くらい
SNSを眺めたり、インターネットで「早く治る方法」を調べたり
「いつになったら出かけられるか?」を調べたり
「もしかしたら〇〇?!怖い病気!?」なんて情報を得ようとするのは
一切、やめてください。

余計に治らなくなるだけです。

胃腸炎はものすごく辛いです。
でも、本当に辛い時間は、食べなければ24時間以内に終わります。
ですから、下痢や嘔吐を止めてはならないのです。

下痢や嘔吐をすることによって
体内のウイルス、細菌、毒素を出しているのですから。
病院で出される処方もですから
整腸剤や軽い胃薬であり
強い下痢止めや、強い吐き気止めが出されないのは
そのような理由があるからです。

辛い症状ですが、
食べずに暖かくして寝て、嵐が過ぎるのを待つ。

脱水症状さえ起こさなければ大丈夫

上のすること、しないこと、は
老若男女すべての人に共通です。

が、お年寄りや小さなお子さん
脱水症状だけ、気を付けてください。

脱水症状を起こすと
皮膚をつねった時に、皮膚のシワが戻りづらくなります。
また、尿量が極端に減って一日一回しか出ない(下痢として出てしまってるのは別)
そして、意識が朦朧としている、などの
症状が出てきたら

点滴が必要なサインです。
病院に行って、上の脱水症状を起こしていることを訴え
点滴をしてもらいましょう。

 



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内科医の私がなぜ、情報発信をしようと思ったのか?
また、私自身が生きづらさからどのように
今、気楽に適当にニコニコと生きるようになったのか?

その過程を書いた記事をこちらで公開しています。

女医とも子物語

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