作用と副作用

物事には、全て表裏、作用副作用、があります。
今日は、病院にいらした患者さんが
処方箋の副作用ばかりが気になるあまり
体調不良になってしまった例を挙げて考えてみます。

 

80歳になる女性の患者さんは
血圧に対して投薬を受けており、
それ以外に不安になることが多いために、
不安を和らげる薬も処方されていました。

しかし、定期的に、
頭痛や食欲不振、呼吸が苦しい感じ、を生じるたびに
様々な病院を転々としていました。

検査をしても、異常が見られませんので
医師からも「異常はないので」としか言われてこなかった、と。

「気持ちの問題が、体の不調につながることがある」ことを
説明をしました。

すると、
「私は薬の副作用のせいかもしれない、と
一年中、これを机の上に置いて眺めてるんです」と
処方箋の副作用の部分に、自分の症状と一致するものに
線をたくさん引いたものを、見せてくれました。

確かに、当てはまる症状はありますが
その女性の患者さんは、薬の副作用の部分について
「非常に不安に感じている」という点が問題だ、と
私は考えました。

もし、作用が必要な薬なら副作用があっても
飲んでいた方が、日常が快適に過ごせることはあります。

全ての薬に作用と副作用があります。

しかし、副作用ばかりを気にして怖がり、不安に思っていると
作用を上回る副作用が強調されてきても、
それは不思議ではありません。

患者さんが、不安を和らげる薬を飲まなくても過ごせるなら
その方がいいです。

が、考え方を変えない限り、
今、出ている症状は消えない、ことを話しました。

 

全てのことには表裏がセットである

 

私たちが何かを選択するときには
必ず、それの表と裏をセットで手に入れるしかありません。
表を裏は切り離せないのです。

しかし、多くの人は、
良い方、表だけ、欲しい作用だけ、を手に入れようとし
悪い方、裏、欲しくない作用は
避けよう、捨ててしまいたい、手に入れたくない、と
しようとするあまりに

不自然なことになっている、ことに気がつきません。

表裏セットなものの表だけ、を欲しがり
表、表、表、と手に入れてるつもりでも
裏、裏、裏、は、どこかで必ず、自分に作用してきます。

よって、表と裏はセットで手にする、しかないということを
受け入れ、両方とも手にして噛み砕き、消化していくしかありません。

それは怖がることはなく
むしろ、表と裏だから、バランスが取れているのです。
それが、自然です。

表、表、表、とやるからバランスが崩れ
しかも、表しか手にすることは不可能なので
たまに、出てくる裏、に怯え、裏は見ないことにしたい、
裏は、怖い、嫌だ、と忌み嫌ううちに
自分の心身のバランスがおかしくなってしまうのです。

 

人生も同じ

 

人生山あり谷あり、とはよく言ったもので
山あり谷あり、がセットでバランスが取れているのです。

山を登り続けて言ったら、その先に崖があって
下を見ずに上を目指し続けて進んだのなら
真っ逆さまに落ちるしか、ありませんものね。

山あり谷ありが自然であり
いずれの時にも自分らしく対応できるか
が試されてるだけです。

谷は嫌だ、失敗は嫌だ、と避けようとするから
谷が来た時に、それだけでもう、ダメだ、終わりだ、と
落ち込みすぎるのではないでしょうか。

 

山だけ、人から見てかっこいいところだけ、
人がすごい!と言われるような人でい続けるために
いようとすることは、不自然なことです。

世の中の情報は、
人を不安にさせるために、うまくできているな、と
最近よく、思います。

テレビの健康番組は必ず、人を不安にさせて
そのあとに、病院に行かせたり、
スーパーで何か健康に良いものを買わせたり
不安や恐れを利用した行動を
人に起こさせようとしています。

 

病院にいると、一番体や心に良くないことは
不安や恐れの気持ちに支配されていることだ、と
つくづく最近は特に、その傾向が目につきます。

 

80歳の女性の患者さんも、同じように
一つの処方箋を見て、作用は見ないで、副作用だけ、を眺めて
不安に陥って、体調不良になっていました。

全てのものには、作用と副作用があります。
表と裏があります。

両方をありのままに見て、
そして自分にとってはそれが必要かどうか?を
考えて、選ぶべきですね。

これだけ、が欲しい、は無理なのです。
事実を認めれば、良い意味で表だけ取ろう、とする
気持ちに諦めがつき
両方セットで味わおう!という前向きな気持ちになった時
物事には表裏があるけれども、自分にとっては
両方ともが、良い経験や、糧になるのではないでしょうか?

恐れと不安。
これは、自分が自分で無くなる為の麻薬のようなものだな、と
私は思います。



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