なんちゃって問題児

人間関係には様々な形態、スタイルがある、と思いますが
今日はその中の一つ、
「なんちゃって問題児」を中心として

それを取り囲む人たちと、問題児にされた人との
関係性を描いてみようと思います。

 

なんちゃって問題児ってなんだ?

 

「なんちゃって問題児」というのは

本来は何も問題もないし、どこも悪くないのに
ある特定の人間関係の中にいる時だけ
問題児に祭り上げられてしまう人のこと
言います。

なんちゃって問題児になると
どんなに努力して頑張っても
どんなに良かれと思って行動してあげても
どんなに人の気持ちを察してあげても
どんなに自分を磨いていろんなことができるようになっても

その特定の人間関係の中にいる限りは
永遠に「問題児」からは抜け出せないのです。

なぜならば、その特定の人間関係は
「なんちゃって問題児がいるおかげで」成り立っているからです。

どういうことか?を説明します。

 

なんちゃって問題児を取り囲む人たち

 

なんちゃって問題児を取り囲む人たちがどんな人たちなのか?というと
それは

一人のなんちゃって問題児のことを責めたり、悪者にしたりして

「なんちゃって問題児がいるせいで、ここにいるみんなが迷惑してる」
「だから私がいないとダメなのよね」というスタンスで

なんちゃって問題児を利用して、自分を人間関係の中で
「コントロールする側」の位置つけを得ようとしている人のことです。

 

なんちゃって問題児が一人いると、
その周りにいる人は楽なのです。

なぜならば、良くないことが起これば
「ほらね、なんちゃって問題児がいるせいで、こうなった」と言える。

良いことが起これば
「ほら、私のおかげでこうなった」と言える。

そこの人間関係の中でいざこざが起これば
「なんちゃって問題児がいるせいで、みんながバラバラだ」と
言える。

そして、一人なんちゃって問題児がいると
それ以外の人は、団結できたりするのです。

身の回りでもありませんか?

親の役員などの集まりで、一人、なんちゃって問題児がいると
その人以外の人は、まとまっていたりする。

なんちゃって問題児がいくら良い意見を言ったりしても
相手にしない。

なんちゃって問題児を利用して、自分を人間関係の中で
「コントロールする側」の位置つけを得ようとしている人の中にいると

なんちゃって問題児は永遠に「問題児」として
扱われ続けます。

結果、なんちゃって問題児はどんなに頑張っても、努力しても
承認されることは絶対になく
「どうしてこんなに頑張っているのに、私ってダメなんだろう」と
本気で悩み続けることになります。

 

なんちゃって問題児になりやすいのは
真面目で、優しく、努力家で
一方で自己主張が乏しい人、他人を優先する人が、
なんちゃって問題児に祭り上げられやすいのです。

よって、

なんちゃって問題児を利用して
「コントロールする側」の位置つけを得ようとしている人の中にいるせいで

自分が問題児になってしまっていることにはまるで気がつかないのです。
相当、苦しいはずです。

 

なんちゃって問題児から脱出せよ

 

どんなに努力をしても、何をしても
周囲の人から認められないどころか
どうもいつも自分が悪者にされてしまっているな、と

思う人がいるのなら

思い切って、その人間関係の輪から一度
出てみることです。

それはとても恐ろしいことのように感じると思います。
いやだ、いやだ、と思いながらも
これまで、なんちゃって問題児として、
なんちゃって問題児を利用して、自分を人間関係の中で
「コントロールする側」の位置つけを得ようとしている人の中で頑張り続けてきたことを
やめる。

これは、とても恐ろしいことだ、と思います。

なんちゃって問題児を利用して、自分を人間関係の中で
「コントロールする側」の位置つけを得ようとしている人の中にいると

なんちゃって問題児は

共依存関係になっていますから。

お互いに、必要としすぎている関係です。
なんちゃって問題児がいなくなってしまえば
そこの人間関係自体が、成り立たなくなります。

 

例えば、家族で考えてみましょう。
家族の中に一人、なんちゃって問題児がいると
「なんちゃって問題児にどう対処するか?」という
大命題が家族の中に一つ、完成します。

一つの命題が集団の中に共有されると、その集団は
団結します。
でも、その団結は表面上の団結であり
思いやりや、愛からくる団結ではありません。

よって、常になんちゃって問題児が問題っぽいことを
起こし続けたり、あるいは問題じゃないことを

「また、あなたは問題を起こして!」とヒステリックに
問題を常に、探して、問題化し、それに取り組み続けていなければ
表面上の団結を維持することができないのです。

だからこそ、
なんちゃって問題児は、いつまでたってもなんちゃって問題児に
なってしまうのです。

なんちゃって問題児、その人自身が悪いのではない場合が多いです。

 

「私は本当は問題児じゃなかったんだ」と分かるのが、
思い切って、その集団から離れた時、なのです。

家族であっても、少し距離を置いてみたり
会わないようにしてみたりすると

「あれ?!っていうか超楽なんですけど~」となるのが
なんちゃって問題児にされていた人の驚きを含んだ感想です。

そして、その後
「っていうか、私、まんまで別に問題何もなかったじゃん!」
気がつくのです。
アハ体験が、そこで生まれるのです。

そうなると、なんちゃって問題児は二度と

なんちゃって問題児を利用して、自分を人間関係の中で
「コントロールする側」の位置つけを得ようとしている人の集団には

戻らなくなります。

そして、なんちゃって問題児は実は
もともと真面目で、優しい努力家であり
新しい自分に似合う人間と付き合うようになれば
あら、不思議!

むしろ、優秀だったことに気が付いたり
いろんなことが自分はできるのだ!ということに気が付いたり

「ああ、今まで一体、何やってたんだ!」となるのですね。

 

あなたはどのタイプ?

 

さあ、あなたはどのタイプすか?

①なんちゃって問題児を利用して、自分を人間関係の中で
「コントロールする側」の位置つけを得ようとしている人

②なんちゃって問題児

③そのようななんちゃって問題児を利用する人間関係からは卒業している

わたし自身は他人を利用したり、コントロールする関係性からは
卒業していたい、と思います。

さあ、どうしたら自分がどのタイプか
見分けられるでしょうか?

 

今の人間関係がなくなったら恐ろしいことになる、
何が何でも、今の人間関係を維持しなければならない、という
恐怖感、不安感を持っている人は

①のなんちゃって問題児を利用して、自分を人間関係の中で
「コントロールする側」の位置つけを得ようとしている人です。

表面上に団結した人間関係を自分がコントロールして
維持しなければならない、と常に緊張し、そして自分を上の立場で
見せるようにしたり

あるいは、変形として、
自分がコントロールするために、自分を弱者、に仕立てて
弱者の権利を利用して、人をコントロールする人もいます。

いずれにせよコントロールしたい人は

誰かしらを、なんちゃって問題児に仕立て上げ
ある人の人生を台無しにしてしまっている可能性があります。

 

人の人生を台無しにしている人が
幸せになれたり、安心できたり
ホッとする時間が持てたり、することは
不可能です。

 

今の人間関係はなんでこんなに辛いんだろう、
自分は一体、どうしたらここで認めてもらえるんだろう、
どこまで行けば、自分はここにいてもいい、と思えるのだろう、
私は一体、なんのためにここにいるのだろう。

そう感じている方は
②なんちゃって問題児に祭り上げられている可能性が
高いです。

よくよく、今から観察してみてください。
本当に、あなたが悪いのですか?
本当に、あなたが足らないのですか?
本当に、その場所にいることがあなたにとっていいことですか?

よく観察してみると、自分のことを
どうも、心の奥ではよく思ってない(信じたくないけど)人が
いるようだ、ということに
気が付いてしまうかもしれません。

表面上の口から出る言葉ではなく
自分がどんな風に扱われているのか?
よく観察してみることです。

そして、思い切って一度、その場所を
離れてみることです。
最初は、怖いし、不安だ、と思います。

「私みたいな人間が、行く場所なんてない」
思い込んでいるかもしれませんね。

でも、実は、一歩そこから出てみると
あなたには、たくさんのいてもいい場所があって
たくさんのあなたを好きでいてくれる人がいて
「ああ、そんなに頑張らなくても、私は大丈夫だったんだ」と

心から安堵できる場所が、いくらでもあることに
気がつくはずです。

勇気を出して、その人間関係から距離を取ってみることです。

 

さて、今の人間関係に特に不満もなければ
だからといって執着もない、
その時々で、心地よい人たちがいるから
それでいい、と思えている人は
③そのようななんちゃって問題児を利用する人間関係からは
卒業している人ですね。

人間関係は努力して維持するものではない、と知っていて
自然体でいる自分と、自然に出会う人といたり
その時自分にとって必要な人が目の前にいる人だ、
ありがたいな、と思えている人です。

よって、「この人がいなくなったら私はどうなるんだ」という不安だとか
「どうせ私なんて」という自己卑下もなければ
「もっとすごくならなきゃいけない」という自分煽りもありません。

木がそこに生えているように
自分はそこにいてもいいのだ、と
どんな人間関係の中でも自然体でくつろげている人です。

 

さて、今日は「なんちゃって問題児」というテーマについて
書いてきました。

あなたは、一体どのタイプでしたか?
もちろん、どこにも当てはまらない人もいるでしょう。

けれども、どこかに当てはまり
「ああ、まずいな」と思った点があったら
「気が付いた時からが、チャンス!」ですね。

何かのヒントになれば、嬉しいです。

 



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内科医の私がなぜ、情報発信をしようと思ったのか?
また、私自身が生きづらさからどのように
今、気楽に適当にニコニコと生きるようになったのか?

その過程を書いた記事をこちらで公開しています。

女医とも子物語

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