心もカラダも揺れるようにできている

患者さんの中には
「血圧が、少し高くなっちゃってて、大丈夫ですか?」
「脈拍が早い時があるのですが、大丈夫ですか?」
「食べ過ぎると胸焼けがするのですが、大丈夫ですか?」

「大丈夫ですか?」「大丈夫ですか?」と
自分の体調の変化があること自体に
不安になる方がとても多いので
今日は

「心もカラダも揺れるようにできている」ということを
書きたいと思います。

 

ビルの耐震構造と同じ

 

もしも、私たちの心や体が
壊れる時まで、なんの前触れもなく通常通りに動き
ある時、頑張りすぎて限界を超えた途端に
ぶっ壊れて、おしまい、だったら
どうですか?

よく、考えてみてください。

頑張りすぎたり、ストレスがかかりすぎたり
食べすぎたり、飲みすぎたり、
寒いところにいすぎたり
タバコを吸いすぎたり

私たちが日常で、無頓着にしている無理に対して
心や体は

「ちょっと、待ってください、
そろそろ、ちょっと大変なんですけれども」というサインを
あらゆる形で送っているのです。

それが、
「いつもと体調が違う」という不安になって
「医者にでも行って聞いてみよう」となるのですね。

血圧が上がったり、脈拍が上がるのも
寝不足だったり、疲れていたり
寒かったり、熱があったりすると
簡単に、変動します。

変動するようにできているのが体です。

とても、素晴らしく、よくできていて
私は、小さい頃、一体、誰がこの体というものを
作ったのだろう?と
考えたものです。

こんなに緻密に、自動で、調整をしてくれているのです。

なので、むしろ、
調整されずに、常に一定、壊れるまで一定、だったら
私たちの体も心も、あっというまに
おしまい、になるでしょう。

地震が起こった時に、耐震構造があるビルは
揺れることで、ビルが壊れないようにできていますね。

それと同じです。

私たちは、心もカラダも揺れるからこそ
簡単に、ボキっと折れないようにできているのです。

ですから、
「大丈夫ですか?」と、医者や他人に聞く前に

「私は一体、どこを、なにを、無理しているのかな?」と
まずは、自分の日々を、気持ちを、考え方を、
振り返ってみて欲しいのです。

 

心だって常に揺れている

 

自分の気持ちがわからないのは
心も常に揺れているから、です。

一定の心が欲しいですか?
一本の自分らしさの筋を欲しがる人もたくさんいます。

が、一本筋を通そうとして、頑なになるあまり
ある時、突然、折れてしまうのでは
あまり、意味がないようにも思います。

生き物の中で、
生き物だけではないですね、
世の中にあるものの中で
常に一定して安定して、変化をしないものは
どこにも見当たりません。

心なんてもっとそうです。

その自分の心を、わかろう、わかろう、と
考えすぎて
神経症になってしまう方も、多くいらっしゃいます。

様々な情報があふれていますから、
自分に当てはめて、考えれば考えるほど
迷子になってしまうのです。

当たり前ですが、
他人が言っていることが、自分に当てはまるかもわからなければ
今は当てはまっても、明日は違うかもしれない。

よって、心について、
考えてもしょうがない、と思います。

心が今、どういう風なのか?を
感じることは良いと思いますが、

心について考えて、分析して理解して、「腑に落とす」なんて
不可能なことであって
それができたところで
心は、もう、次の場所へ移動していますから。

なので、考えすぎないことは
とても大事なことだな、と思います。

感じることと、考えて分析することは、別ですね。
もしも、常に同じ思考癖があって
それで悩んでいるのなら
その特徴を掴み、それについては、見張っていたらいいです。

癖が出てきたら
「あ、出てきた、出てきた」
見守っていたらいいです。

見守っていたら、すぐにその癖は
消えていきます。

出てきたら、見守れば、消えます。

それほどに、心の移り変わりは早いです。

心を捕まえようと、執着しているのは
まぎれもない、自分自身です。

常に変化している心を
いつも把握しようとか、
分析して、わかっていよう、とすることは
それだけでも、頭がおかしくなってしまいそうです。

揺れ動く心を感じていたらいいし
別に、どこへ心が動いても自分は自分で
自分がどこかに行ってしまう、別の人になってしまう、
自分らしくなくなってしまう、なんてことはありません。

今までの人生で別人になったことがありますか?
ないですよね?
そういうことです。

心も揺れ動くから、
様々なことが起こっても
耐えられたり、通り過ぎることができるのです。

もし、一定の心だったら
辛いことがあったらどうですか?
生きていたら、嬉しい事だけではないことは
誰もが知っています。

それに、いつも飽きないでウキウキしてるわけでもないことは
誰でも知っています。

 

心が揺れ動くからこそ
私たちは、生きてるな、と感じられるのでは
ないですか?

一定の何かを求めようとし過ぎること、
そして、少し掴んだ尻尾を、絶対に手放さない、と
執着する気持ちが
自分のことを、苦しめていることに
気がつくことだ、と思います。

不安が強い人は特にそうです。

 

心も体も、一定に安定していることは
ありません。

常に動いています。

動いている自分が生きている自分です。
安定していてほしい、と願うのは
ですから、おかしいことなのです。

揺れ動くからこそ、
安全でもあるのです。

揺れ動くからこそ、
辛いことも、続かないのです。

揺れ動くからこそ、
自分が無理していることに気がつけるのです。

全て、自分にとって安全装置ではありませんか?

 

私たちの心やカラダが揺れ動くことを
もっと愛でましょう。

 

 

 



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