受け入れ難いことを受け入れるためには

ちょ外来にいらした70代の女性から
とてもよい話を聞いたので
シェアします。

受け入れ難いことを受け入れるためにしたことは
「ただ、書き続けたこと」。

 

私は普段、メルマガで「返信を書いて送ってください」と
いつも、いつも、言い続けてきました。

今日、女性の話を聞いて
やはり、そうだよな、と改めて思ったので
ブログにしました。

 

死にかけたことより辛かったこと

 

70代の女性は大きな手術を3度受けていました。
そのうちの2回は死にかけたそうです。

でも、その時の主治医から
「医者が治すのは半分、
残りの半分は患者さんが治すのですよ」と言われて
その方は、

「自分が治すんだ」と強く思って
行動し続けたそうです。

幸い、命は取り留めましたが、
辛かったのはその後でした。

 

病後、以前と同じように生活が
できなくなりました。

できてたことができない。
前と同じにできない。

元どおりに戻ることがない。


「老い」を受け入れることが

病気をして、死にかけたことよりも
受け入れ難いことだった。

そう、女性は言いました。

昔の自分と比べない

ちょうど、ブログでもそのことは
書いたところでしたので
よかったら読んでください。

 

受け入れ難いことを受け入れるためにしたこと

 

女性は「老い」から逃げられないことから
逃げない、と決めました。

逃げないためにしたことは
「ただ、書くこと」だったと。

毎日、必ず、何かしら書いたそうです。

何も書くことがない日は
「今日も起きられた、ご飯を食べた」で
おしまいの日もあったそうです。

 

書いていて自分の嫌なところ、
醜いところ、これまで気がつかなかったことが
たくさん出てきたそうです。

「もう、書くのをやめたいな」と思ったそうです。

けれども
「それじゃあ、また逃げることになる。
また、同じことだ」と

女性は、決して書くことから逃げなかったと。

 

誰にも聞いてもらえない気持ち、想いを
ただ、ただ、毎日書き綴っているうちに

「ああ、私も人間だしな。
ダメなところもあって当然。
できなくなることがあって当然だ。」

そう、思えるようになって
その時に「乗り越えられたな」と
思ったそうです。

そして、

「ああ、私も人間だしな。
ダメなところもあって当然。
できなくなることがあって当然だ。」

そう、思えるようになったことで
他人にも真の意味で親切にすることが
できるようになったと。

 

子育てと同じ、今度は自分育てよ。

 

受け入れ難いことを受け入れるために
ただ、ただ、書いていた時
辛かったけど、乗り越えられたのは

「後ろで見ててくれてる」という
安心感があったから、とおっしゃいました。

「これって子育てと同じなのよね」と。

その70代の女性は3人の子育てを
したそうです。

子供が反抗期でガシャガシャやってる時、
ただ、後ろで見てるよ、見守ってるよ、って
支えていた時と同じだ、と。

 

自分が辛い時、
「後ろで支えて見ててくれてる人がいる」
それが何よりも安心感があった
焦ることもあったけど
でも、見守られているから、
大丈夫だ、と自分を励まし続けて
乗り越えられた、と。

「子育てと同じ、今度は自分育てをしたのよ」

女性は、そうお話をしてくださいました。

 

いつか自分を育てる時期がある

 

生きていれば、自分のことなんて後回し、
自分の周りの人のため
子供のため、職場のため。

そうやって、生きてる人がほとんどです。

そういうものなのだ、とも思います。

でも、度重なる病気や、
受け入れ難い出来事があった時

人が自分を育てる時期なのではないのかな?

と、私は思っています。

生きていたら、必ず、誰にでも
一度はそういう時期がやってくるのでは?と。

その時に逃げずに
自分と向き合い、自分を育てる時期を経た人は
その先、大きく物事が変わったり
人との接し方が変わったり、
生きるのが楽になったり
苦労してても、笑顔が見られるようになる。

そういうものなのではないだろうか?と。

私自身のこと
外来で出会う患者さんのお話

それらを合わせると
思うことです。

 

自分育ての時に必須なのが「書くこと」

 

書くことがなぜ、そんなに大事だ、大事だ、と
私が主張するのか?というと

私たちは、自分のことが
何もわかってないからです。

わかったつもりになれるのが自分です。

「わたしって真面目なので」
「わたしって神経質なので」
「わたしってパニックになりやすいので」
「わたしって親のいいなりにしかなれないので」
「わたしって他人の目線ばかり気になるので」
「わたしってすぐ、怒るので」

私たちが知っている「わたしって」なんて
自分自身のほんの
「一部」ですよね?

それを、いつでも「わたしだ」と決めつけて
その箱の中に置いておけば
いやでも良くても、慣れているので
安心なのです。

「わたしってこういう人なんで」と
お決まりの「わたし」を作って演じてたら
なのです。

 

ですから、書いてみてください、というと
びっくりするくらい自分のことは
「言語化」できないのです。

やってみてください。

「自分はどう生きたいと思っているか?」
「自分は今、何を思っているか?」
「自分は今日、何を食べたいか?」
「自分はどういう人と一緒にいたいのか?」
「自分は何に一番より喜びを感じるのか?」
「自分が一番隠したいことは何なのか?」
「自分が人には絶対見せない嫌なこところは何か?」etc.

いくらでも自分についての質問は
出てきます。

 

他人のことはあれこれ、噂をしたり、分析をしたりして
大切な時間を
「他人が何を考えているのか?」に
浪費するのです。

一方で、
自分のことを考えて

思っていること、考えていることを
言語化する、つまり書き出してみることを
している人はどれほど、いるでしょうか?

 

他人がどう思うか?を
分析したとことで
一体、なんだというのでしょう?

自分自身のことを書き出さないのは
面倒だし、みたくないし、知らない方がいいし
隠しておいた方がいい、
書かない方が、都合がいいのです。

患者さんの女性も、同じことをおっしゃっていました。

 

けれども、
自分を育てる時に
自分のことが言語化できてなかったら
一体、どこから何をやったらいいのか?なんて
わかるはずがないのです。

そして、
自分以外の人が「わたしのこと」を
的確に教えてくれるなんてことも
また、ないのです。

大人になってから
自分を扱えるのは自分だけです。

どんなに直感が優れていたり
心理学を勉強していたり
様々な資格を持っていたり
知識を持っていたり

したとしても他人には、
「わたしのことはわからない」のです。

 

以上の理由からわたしは
常に「書いてください」「書いて返信してください」と
ずっと言ってきました。

実際に、わたしのメルマガ読者さんの中には
1年間、書いて返信しているだけで
変身していく人もすでに出ています。

それほどに、自分の中身を、内側を
書くこと、言語化することによって
「露出させる」ことにより

人は自分自身を育てることができるのです。

 

今日は、外来でとてもよい経験談を聞くことができたので
シェアしました。

他人ことを、あれこれと言っている暇があったり
他人に意見したくて、うずうずしている暇があったり
他人がどう思ってるのか?、妄想している暇があるのなら
自分のことを、一行、書き出してみてください。

書けないことに、驚愕するはずです。

 



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6 件のコメント

  • ともこ先生。
    ご無沙汰しています。
    メルマガ、SNSは
    拝見させていただいております。

    昨年、名古屋セミナーに参加させていただきました伊藤恵津子です。

    自分育て、言語化。

    書くことの意味。

    今の私が向き合うテーマです。

    自分を直視したくない自分が
    いたからこそのテーマだったことに
    読み進めることで
    気がつきました、、

    ありがとうございます^ ^

    • 自分を直視することなしには、どこにも進めませんものね。
      直視しても、大丈夫、ということです。

      それが全て自分なのですから。

      自分はもしかしたら、思っている人とは違うかもしれない。
      これがきっと、直視できない恐れの理由なのでしょうね。
      でも、自分は自分以外の誰にもなれませんもの。

      それでいいし、困ることがあればそこは直せばいいだけですものね。

    • 自分を直視せずに見えるものは
      霧のような作り物の世界でしかないように
      思います。
      焦らずに、でもコツコツと書くこと、言語化することを
      続けていたら、
       
      きっともっと、鮮やかな世界が見えてくると思います。

  • 読んでいて、涙が出てきました。

    でも、質問には全部答えられました。

    長〜い間、騙し諦め生きてきたわりには。。。。

    心の中では、答えは出てるのに。

    一歩が踏み出せない!辛い。。。

    この酷い便秘も、キット。。。

    結果を出せば、改善されそうです。

    先生、ここまで書く事が出来ました。

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